屋根の勾配の測り方(地上から・屋根の上から)
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公開 2026年6月
勾配の表し方は 2 通り
屋根の勾配は 2 つの単位で表され、どちらも目にします。
- 寸勾配: 水平方向 10 に対して屋根が何だけ上がるか。「4寸」「6寸」のように書き、屋根材の仕様書ではこれが使われます。
- 角度(度): 屋根面の実際の角度。アプリや傾斜計はこれをそのまま表示します。
どちらも同じものを指しています。4寸勾配の屋根と 21.8° の屋根は同一です。下の換算表をご覧ください。
方法 1 — 屋根面か垂木にスマホを当てる(最も正確)
安全に屋根に近づける場合、または小屋裏に入れる場合:
- 角度計・傾斜計アプリを開きます。
- スマホの長辺を傾斜に平らに当てます。屋根の野地面か、小屋裏の垂木の側面です。
- 角度を度数で読みます。タップすれば寸勾配やパーセントに切り替わります。
小屋裏で測る方法は、精度と安全のバランスが最も良い方法です。垂木は屋根とまったく同じ勾配を持ち、床から離れる必要もありません。スマホの加速度センサーは、Apple のコンパスアプリの水平器とまったく同じ仕組みで傾きを読み取ります。

方法 2 — 水平器とメジャー(昔ながらの方法)
アプリがない場合は、短い水平器とメジャーで測れます。
- 水平器の片端を屋根面に当て、水平に保ちます。
- 気泡を中央に合わせたまま、もう一方の端から真下に屋根面までの距離を測ります。
- その垂直距離が、水平器の長さに対する高さです。高さ ÷ 水平距離 × 10 が寸勾配になります。30 cm の水平器で 12 cm 下がっていれば、4寸勾配です。
この方法では寸勾配が直接得られます。必要なら角度に換算してください。

方法 3 — 地上から、写真で測る
登れない、あるいは登るべきでない場合は、少し離れて屋根のラインを真横から撮影してください(できるだけ正面から撮るほど正確です)。カメラ式の分度器で写真を開き、一方の線を軒の水平ラインに、もう一方を傾斜に合わせて角度を読みます。斜めから撮ると遠近で歪むため概算ですが、材料を発注したり 2 つの屋根を比べたりするには十分な精度です。
寸勾配と角度の換算
どの勾配にも共通する、同じ逆正接の関係です。
角度 = arctan(高さ ÷ 10)
| 寸勾配 | 角度 |
|---|---|
| 1寸 | 5.7° |
| 3寸 | 16.7° |
| 4寸 | 21.8° |
| 5寸 | 26.6° |
| 7寸 | 35.0° |
| 10寸 | 45.0° |
ほとんどのアプリはこの換算を自動で行います。一度、度数で測れば、電卓を使わずに寸勾配を読み取れます。
安全についてひとこと
雨、風、凍結のある日に屋根の上で勾配を測るのは絶対に避けてください。はしごから身を乗り出して傾斜に手を伸ばすのも危険です。小屋裏の垂木で測る方法と、地上から写真で測る方法なら、屋根に上がらずに数値が得られます。